執念のグラブ叩き、王者の意地──ソフトバンク、モイネロの熱投で日本ハムを振り切り日本シリーズへ!パ・CSファイナルステージ Game6
パ・リーグCSファイナルステージ、運命の第6戦。みずほPayPayドームを舞台に、ソフトバンクと日本ハムが日本シリーズへの切符をかけて激突した。アドバンテージを含め3勝3敗で迎えたこの一戦は、互いに譲らぬ投手戦の様相を呈し、最終的に2-1という息詰まる接戦でソフトバンクが勝利。昨年の悔しさを胸に、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。
📊 スコア表:王手からの逆王手、そして王者の逆襲
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 |
| ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 6 | 0 |
- 球場名:みずほPayPayドーム
- 観客数:39,942人
- 試合時間:2時間44分
- 勝利投手:ソフトバンク モイネロ (1勝0敗0S)
- 敗戦投手:日本ハム 達 (0勝1敗0S)
- セーブ:ソフトバンク 杉山 (0勝0敗2S)
- 本塁打:なし
⚾ 得点経過
- 3回裏 ソフトバンク: 一死一二塁、1番 周東 佑京のファーストゴロを清宮幸太郎がまさかの悪送球。その間にソフトバンクが1点を先制。ソ 1-0 日。
- 4回表 日本ハム: 一死二塁、4番 郡司 裕也がレフトへのタイムリーツーベースで日本ハムが同点に追いつく。ソ 1-1 日。
- 5回裏 ソフトバンク: 二死満塁、2番 川瀬 晃が勝ち越しのタイムリーヒット!ソ 2-1 日。
🧾 スターティングメンバー(ポジション別対比)
| ソフトバンク | ポジション | 日本ハム |
|---|---|---|
| 周東 佑京 (.100 / 中) | 中堅 | 水谷 瞬 (.250 / 左) |
| 川瀬 晃 (.333 / 遊) | 遊撃 | 矢澤 宏太 (.143 / 中) |
| 柳町 達 (.500 / 右) | 右翼 | レイエス (.529 / 指) |
| 柳田 悠岐 (.316 / 左) | 左翼 | 郡司 裕也 (.222 / 三) |
| 栗原 陵矢 (.200 / 一) | 一塁 | 清宮 幸太郎 (.300 / 一) |
| 山川 穂高 (.235 / 指) | 指名打者 | 万波 中正 (.389 / 右) |
| 野村 勇 (.235 / 三) | 三塁 | 石井 一成 (.182 / 二) |
| 海野 隆司 (.111 / 捕) | 捕手 | 進藤 勇也 (.250 / 捕) |
| 牧原 大成 (.000 / 二) | 二塁 | 水野 達稀 (.188 / 遊) |
| モイネロ (左/防0.00) | 投手 | 達 孝太 (右/防0.00) |
🧠 Baseball Freak的分析──王者の執念、新庄ハムの詰めの甘さ
この試合は、まさに「野球の神様」がどちらに微笑むのか、最後まで分からない痺れる展開だった。ソフトバンクが2連勝で王手をかけながら、そこからまさかの3連敗で逆王手。この状況で迎えた最終決戦は、両チームの真価が問われるゲームだったね。
🔬 注目打者(または投手)の分析
今日のヒーローは、やはりソフトバンクの先発モイネロだろう。第1戦から中4日での登板。体力的にも精神的にも厳しい状況だったはずだ。それにもかかわらず、7回を3安打1失点、6奪三振という圧巻の投球。特に7回2死、代打マルティネスに際どい判定で四球を与えた際に、悔しさからグラブを地面に叩きつけたシーンは印象的だった。普段温厚な彼が、勝利への執念をあれほど剥き出しにしたのは、チームを日本シリーズへ導くという強い覚悟の表れだったに違いない。日刊スポーツの記事にも「温厚なモイネロにしては珍しい行動だった」と書かれていたが、あれこそが彼の真骨頂。あの熱投が、チーム全体に諦めない気持ちを伝播させたように見えたよ。
日本ハムの先発・達も、若手ながら堂々としたピッチングだった。しかし、勝ち越された5回裏、二死満塁という場面での川瀬へのタイムリーは、やはり経験の差が出たか。もう少し球威があったり、コースを厳しく攻められていれば…という思いは残る。ただ、来年以降に繋がる良い経験になったのは間違いないだろう。
📐 打線の繋がり(または継投の分岐点)
この試合の得点経過を見ると、ソフトバンクは効率よく得点を重ねたと言える。3回裏の先制点は、周東の内野ゴロに相手の失策が絡んだもの。日本ハム・清宮の悪送球は痛恨だった。ああいう「もらい物」の得点を確実にモノにできるのが、やはり百戦錬磨のチームの強さだ。Full-Countの記事にも「失策で先制した」と明記されている。そして、同点に追いつかれた直後の5回裏、二死満塁から川瀬がタイムリーを放ち勝ち越し。この「すぐに取り返す」という攻撃の組み立てが、短期決戦では非常に重要なんだ。
一方の日本ハムは、打線がわずか3安打に抑え込まれた。4回表の郡司のタイムリーツーベースは見事だったが、それ以降はモイネロの前に沈黙。チャンスらしいチャンスも作れず、9回にはクリーンアップが三者凡退。ベンチで呆然とするレイエスや郡司、清宮幸太郎の姿が、その悔しさを物語っていたね。特に万波が「責任を感じます。チャンスで結果を出せなかった。そこに関して悔しさがめちゃくちゃあります」と語ったように、ここぞという場面での一本が出なかったことが、日本ハムの敗因として深く横たわっている。
📈 采配と流れの考察
小久保監督の采配は、モイネロの中4日登板というギャンブルが成功した形だ。3連敗の重苦しいムードの中、エース級の投手をぶつけることで、チームに「何が何でも勝つ」という強いメッセージを送ったのだろう。そして、その期待にモイネロが見事に応えた。昨年の日本シリーズの悔しさを知る小久保監督にとって、このCSファイナルステージの勝利は格別だったに違いない。「3連敗して…苦しかったです」というコメントからも、その重圧が伺える。王者の経験値と、監督の執念がこの勝利を引き寄せたと言える。
新庄監督は、3連勝で逆王手という「奇跡まであと一歩」のところまでチームを導いた。しかし、最終戦での詰めの甘さ、特に打線がモイネロを攻略できなかった点が悔やまれるだろう。若手中心のチームが短期決戦でここまで戦い抜いたことは評価されるべきだが、最後の最後で「一皮むける」には至らなかった。ただ、この経験は来年以降、必ず彼らを強くするはずだ。
🔮 今後の展望
ソフトバンクは、この苦しい戦いを乗り越え、勢いに乗って日本シリーズへ臨む。相手はセ・リーグ王者・阪神。昨年の日本シリーズではDeNAに4連敗を喫しただけに、その雪辱に燃えていることだろう。小久保監督も「昨年の悔しい思いを晴らすべく戦います」と力強く語っている。モイネロのMVP獲得も、チームに良いムードをもたらすはずだ。パ・リーグの真の強さを見せつけ、5年ぶりの日本一奪還を目指す姿に注目したい。
一方、惜しくも敗れた日本ハムだが、0勝3敗からの3連勝という歴史的な戦いを見せてくれた。若いチームがこれほどまでに成長し、王者ソフトバンクを追い詰めたことは、大きな財産となるだろう。デイリースポーツの記事で郡司が「去年も同じものを見たなと思いながら。来年こそはという思いですね」と語ったように、この悔しさをバネに、来季はさらなる高みを目指すはずだ。清宮も「やっぱり勝ちたかった。もうほんと、やり返したいです」と前を向く。新庄監督の野球が、来年どんな「組み立て」を見せるのか、今から楽しみでならない。
「この経験は必ず来年、チームを強くする。ただ、今の悔しさを忘れてはならない。この一敗が、次なる飛躍の糧となるか。」出典:ベースボールLIVE、パーソル パ・リーグTV、日刊スポーツ、デイリースポーツ、Full-Count 等 / Baseball Freak / 公式に準拠
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