2025/10/19

[PLCS] 狂騒のペイペイドーム、日本ハム逆王手! 崖っぷちからの奇跡は、新庄野球の「組み立て」が産んだものなのか?
ソフトバンク vs 日本ハム クライマックスシリーズ Game5
2025年10月19日

狂騒のペイペイドーム、日本ハム逆王手! 崖っぷちからの奇跡は、新庄野球の「組み立て」が産んだものなのか?

狂騒のペイペイドーム、日本ハム逆王手! 崖っぷちからの奇跡は、新庄野球の「組み立て」が産んだものなのか?
ソフトバンク vs 日本ハム クライマックスシリーズ Game5
2025年10月19日

みずほPayPayドームを舞台に繰り広げられたパ・リーグCSファイナルステージ第5戦、日本ハムソフトバンクに7対1と快勝し、2連敗からの怒涛の3連勝で対戦成績を3勝3敗のタイに持ち込んだ。日本シリーズ進出に逆王手をかけるという、まさにドラマティックな展開。球場全体が、明日への期待と、そして一抹の不安がない交ぜになった、独特の空気に包まれていく。

序盤は静かな立ち上がりを見せた両チームだったが、4回に日本ハム打線が火を噴き3点を先制。続く5回にも猛攻を仕掛け、清宮幸太郎の適時打と田宮裕涼の絶妙なスクイズで3点を追加し、試合の主導権を完全に握った。投げては先発の古林睿煬が5回途中無失点と期待に応え、その後を繋いだリリーフ陣も安定したピッチングでソフトバンク打線を封じ込めた。一方のソフトバンクは、山川穂高の一発で意地を見せるも、投打ともに精彩を欠き、この重要な一戦を落とす結果となった。

📊 スコア表:新庄野球の真骨頂、繋がる打線と絶妙な采配がペイペイドームを震わせた

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 3 3 1 0 0 0 7 8 0
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 2
  • 球場: みずほPayPayドーム
  • 観客数: 39,410人
  • 試合時間: 3時間3分
  • 勝利投手: 山﨑福也 (日本ハム) (1勝0敗0S)
  • 敗戦投手: 大津 (ソフトバンク) (0勝1敗0S)
  • 本塁打: 山川 1号(7回裏ソロ)

⚾ 得点経過

  • 4回表: 清宮幸太郎のファーストゴロの間に日本ハムが1点を先制。 ( 0-1 )
  • 4回表: 田宮裕涼の犠牲フライでさらに1点追加。 ( 0-2 )
  • 4回表: 矢澤宏太がライトへのタイムリーツーベースヒットを放ち、リードを広げる。 ( 0-3 )
  • 5回表: 清宮幸太郎が満塁のチャンスで2点タイムリーツーベースを放つ。 ( 0-5 )
  • 5回表: 田宮裕涼が絶妙なスクイズを成功させ、さらに1点。 ( 0-6 )
  • 6回表: 水野達稀の一ゴロを一塁山川が悪送球、追加点。 ( 0-7 )
  • 7回裏: 山川穂高がセンターへのソロホームランを放ち、1点を返す。 ( 1-7 )

🧾 スターティングメンバー(ポジション別対比)

打順 ポジション ソフトバンク 選手名 (打率/調子) ポジション 日本ハム 選手名 (打率/調子)
1 野村 勇 (.154/普通) 水谷 瞬 (.250/普通)
2 周東 佑京 (.143/絶不調) 山縣 秀 (.250/絶好調)
3 柳町 達 (.563/絶好調) レイエス (.533/絶好調)
4 柳田 悠岐 (.333/絶好調) 郡司 裕也 (.200/不調)
5 正木 智也 (.200/不調) 清宮 幸太郎 (.313/好調)
6 栗原 陵矢 (.188/絶不調) 田宮 裕涼 (.000/絶不調)
7 山川 穂高 (.231/普通) 万波 中正 (.357/好調)
8 海野 隆司 (.143/不調) 矢澤 宏太 (.000/絶不調)
9 牧原 大成 (.000/絶不調) 水野 達稀 (.250/普通)
先発投手 大津 亮介 (右/- /好調) 先発投手 古林 睿煬 (右/- /絶不調)

🧠 Baseball Freak的分析──新庄野球の緻密な「組み立て」とソフトバンクの崩壊

この試合、ただの勝利ではない。0勝2敗からアドバンテージを含め0勝3敗と崖っぷちに追い込まれてからの3連勝。この「流れ」を呼んだのは、やはり新庄監督率いる日本ハムの、細部にまでこだわり抜いた「野球の組み立て」だろう。

🔬 注目打者(または投手)の分析

今日のヒーローは間違いなく清宮幸太郎田宮裕涼、そして先発の古林睿煬だ。特に清宮は、4回の先制点に絡む内野ゴロ、そして5回の決定的な2点タイムリーツーベース。この大舞台で3打点という結果は、彼の潜在能力の高さと、ここ一番での勝負強さを改めて見せつけた。「塁上で弾ける笑顔」という映像が全てを物語っている。彼のバットが、日本ハムに勢いを与えたのは間違いない。そして田宮のスクイズ。2球目で決めるという、あの冷静さと技術。これは「新庄野球」の真骨頂とも言える。小技を絡めて確実に点を取る、その徹底ぶりがソフトバンクの投手陣を追い詰めた。

先発の古林睿煬は、シーズン中の防御率や調子だけを見れば「絶不調」と表示されていたにも関わらず、4回2/3を2安打無失点という最高のピッチングを見せた。5月1日にソフトバンク相手に来日初勝利を挙げた経験が、この大一番で彼を支えたのかもしれない。数字の裏にある、目に見えない「相性」や「精神力」が、この日の古林にはあったように思える。指揮官の期待に、見事に応えた形だ。

📐 打線の繋がり(または継投の分岐点)

日本ハムの打線は、まさに「線」となった。ソフトバンク先発大津を4回でKOしたのも、その繋がりの賜物だ。石井の中安打、レイエスと郡司の連続四球で無死満塁。ここで清宮の一ゴロで先制し、田宮の犠飛、さらに矢澤のタイムリー二塁打と、畳みかけるような攻撃で3点を奪った。特に矢澤は、バットを折りながらライト線に落とすという執念。これはチーム全体に「何が何でも点を取りに行く」という意識が浸透している証拠だろう。

5回の猛攻も同様だ。水谷の中安打、石井の犠打、レイエスと郡司の連続四球で1死満塁。再び巡ってきたチャンスで清宮が2点タイムリーを放ち、さらに田宮がスクイズ。この「確実に次に繋ぐ」「チャンスを逃さない」という、基本的ながらも最も重要な野球の「組み立て」が、この3連勝の原動力となっている。一方、ソフトバンクは2連敗に続き、この試合も大量失点。3戦目は0-6、4戦目は3-9、そしてこの試合も1-7と、いずれも6点差以上の敗戦が続いている。投壊と言わざるを得ない状況で、連勝で王手をかけた勢いは完全に失われた。

📈 采配と流れの考察

新庄監督の采配は、このCSファイナルステージで完全に機能していると言える。山縣が周東との交錯で負傷退場するというアクシデントがありながらも、動じることなく戦い抜いたチームの姿は、指揮官の信頼関係と選手への浸透度を示すものだろう。そして、古林を5回途中で山﨑福也にスイッチした継投も、見事な采配だった。あくまで「流れ」を渡さないという強い意志を感じる。

対するソフトバンクは、王手をかけてから急に歯車が狂った。特に投手陣の崩壊は深刻だ。4回に先発大津が捕まり、ヘルナンデス、松本晴と繋ぐも流れを止められない。ベンチの選択も、後手に回っているように見えた。大量失点の後、山川穂高が7回に意地のソロホームランを放ったが、時すでに遅し。本拠地ファンの意気消沈が、球場の雰囲気からもひしひしと伝わってきた。

「新庄監督はCS初の0勝3敗からの3連勝! 3勝3敗並んだ!!最終戦で大逆転突破狙う」という見出しが、この3連勝の勢いを象徴している。この勢いは、単なる「まぐれ」ではない。緻密な野球の「組み立て」が、日本ハムに勝利をもたらしている。

🔮 今後の展望

いよいよ明日は最終決戦、運命の第6戦。アドバンテージを含め3勝3敗のタイとなり、ここまで来たら、どちらが勝ってもおかしくない。しかし、この「流れ」は完全に日本ハムに傾いているのは明白だろう。精神的な優位性も、今の日本ハムが握っている。

ただ、ソフトバンクもこのままでは終われないはずだ。本拠地での最終戦、意地を見せるのは間違いない。ここまで苦しんだ投手陣、そして打線が、本来の力を発揮できるか。特に柳田悠岐柳町達、そしてホームランを放った山川穂高といった中心選手が、真価を問われる一戦となるだろう。そして、日本ハムの勢いをどう止めるか、小久保監督の采配にも注目が集まる。

「ここまで来たら、もう勢いだけじゃない。どれだけ冷静に、自分たちの野球を『組み立て』られるか。明日は、本当の勝負が問われる日だ」

📺 試合ハイライト

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