2025/01/01
振り逃げに関するトリビア
トリビア 14-1:「振り逃げ」は打者の「振り」に関係ない
日本では「振り逃げ」という通称が一般的ですが、実は「空振り(振り)」をしたかどうかは、このルールが適用される条件とは全く関係ありません。
「振り逃げ」のルールは、正式には「捕手が第3ストライクを正規に捕球できなかった場合」に適用されます。たとえ打者が見逃し三振(バットを振っていない)であっても、捕球が失敗すれば、打者は一塁へ走り出す権利を得ます。そのため、このルールの本質を表す英語の名称は「Dropped Third Strike(落球した第3ストライク)」です。
「振り逃げ」のルールは、正式には「捕手が第3ストライクを正規に捕球できなかった場合」に適用されます。たとえ打者が見逃し三振(バットを振っていない)であっても、捕球が失敗すれば、打者は一塁へ走り出す権利を得ます。そのため、このルールの本質を表す英語の名称は「Dropped Third Strike(落球した第3ストライク)」です。
トリビア 14-2:振り逃げが成立する2つの厳しい条件
振り逃げのルールが適用されるのは、以下の2つのいずれかの状況が満たされた場合です。
- 1. 二死(2アウト)である場合:一塁に走者がいる、いないにかかわらず、振り逃げは常に成立する。
- 2. 無死または一死(0, 1アウト)で、かつ一塁に走者がいない(一塁が空いている)場合:一塁に走者がいると、打者は自動的にアウトとなる。
トリビア 14-3:捕手は「身体でブロック」しても正規の捕球ではない
第3ストライクを捕手が正規に捕球したと認められるのは、「ミットや素手でボールをしっかり掴み、地面に触れる前に完全に止めること」です。
第3ストライクの投球を、捕手がミットで受けても、弾いてしまい、身体(胸やプロテクター)や地面に落ちてから拾い直した場合は「捕球失敗(落球)」と見なされ、振り逃げの権利が発生します。捕手には、三振を取るだけでなく、そのボールを確実に「掴み取る」責任が課せられているのです。
第3ストライクの投球を、捕手がミットで受けても、弾いてしまい、身体(胸やプロテクター)や地面に落ちてから拾い直した場合は「捕球失敗(落球)」と見なされ、振り逃げの権利が発生します。捕手には、三振を取るだけでなく、そのボールを確実に「掴み取る」責任が課せられているのです。
トリビア 14-4:打者はアウトになっても「走る義務」はない
振り逃げの権利が発生した場合、打者走者は一塁へ向かって走ることができますが、「走らなければならない」という義務はありません。
例えば、打者が打席内で「捕手が捕球した」と勘違いし、すぐにベンチに戻ろうとした場合、守備側は打者走者をアウトにするため、一塁への送球、または打者へのタッチが必要になります。もし打者がベンチへ引き返してしまい、ファウルラインを越えた場合(またはベンチに入った場合)は、走る意思を放棄したと見なされ、その時点でアウトとなります。
例えば、打者が打席内で「捕手が捕球した」と勘違いし、すぐにベンチに戻ろうとした場合、守備側は打者走者をアウトにするため、一塁への送球、または打者へのタッチが必要になります。もし打者がベンチへ引き返してしまい、ファウルラインを越えた場合(またはベンチに入った場合)は、走る意思を放棄したと見なされ、その時点でアウトとなります。
トリビア 14-5:走者がいない場合、アウトの完成は「送球」が基本
無死または一死で、一塁に走者がいない場合に振り逃げが発生すると、捕手は打者走者をアウトにするため、「一塁へ送球してアウトにする」か、「打者走者にタッチする」という選択肢があります。
しかし、打者走者は捕手から遠ざかるため、ほとんどの場合、捕手は一塁へ送球します。捕手が慌てて一塁へ悪送球した場合、走者(他の走者も含む)は進塁の権利を得ることになり、守備側に大きなリスクとなります。
しかし、打者走者は捕手から遠ざかるため、ほとんどの場合、捕手は一塁へ送球します。捕手が慌てて一塁へ悪送球した場合、走者(他の走者も含む)は進塁の権利を得ることになり、守備側に大きなリスクとなります。
トリビア 14-6:振り逃げがきっかけで「満塁ホームラン」が生まれる可能性
二死満塁の状況で振り逃げが発生し、捕手が送球ミス(悪送球)をした場合、走者は一気に本塁へ生還し、振り逃げが満塁ホームランと同じ「4点」の得点につながる可能性があります。
二死であるため、振り逃げは常に成立し、一塁への送球が義務付けられます。この送球が悪送球となり、ボールがファウルゾーンを転々とすれば、三塁、二塁、一塁の走者がすべて生還し、打者走者も二塁や三塁まで進塁できるため、一瞬で試合の流れが変わる大ドラマとなります。
二死であるため、振り逃げは常に成立し、一塁への送球が義務付けられます。この送球が悪送球となり、ボールがファウルゾーンを転々とすれば、三塁、二塁、一塁の走者がすべて生還し、打者走者も二塁や三塁まで進塁できるため、一瞬で試合の流れが変わる大ドラマとなります。
トリビア 14-7:初期の野球には「振り逃げ」がなかった
野球規則の「第3ストライクの捕球」に関するルールは、野球の初期には存在しませんでした。1877年に、「第3ストライクを捕手が正規に捕球できなかった場合、打者に一塁へ走る権利を与える」という現在のルールに近い概念が初めて導入されました。
これは、投手がストライクを取り、捕手がそれを受け止めるという「投捕一体のプレー」によって初めて三振アウトが完成するという、野球独自の哲学を確立するための重要な改正でした。
これは、投手がストライクを取り、捕手がそれを受け止めるという「投捕一体のプレー」によって初めて三振アウトが完成するという、野球独自の哲学を確立するための重要な改正でした。
トリビア 14-8:捕手が「故意に落球」しても、振り逃げのルールが優先される
打者走者が一塁へ走る権利を得ている状況で、捕手が打者走者をアウトにしようと一塁へ送球する際、「故意に地面にボールを叩きつけて」から拾い直したとしても、それは通常の「悪送球」や「落球」として扱われます。
ただし、これはインフィールドフライ・ルールとは異なり、捕手が第3ストライクを最初から故意に捕球しなかった場合、それが「振り逃げの状況」であれば、そのまま振り逃げのルールが適用されます。守備側の「故意の失敗」に対するペナルティ(走者進塁)は、このルールでは適用されません。
ただし、これはインフィールドフライ・ルールとは異なり、捕手が第3ストライクを最初から故意に捕球しなかった場合、それが「振り逃げの状況」であれば、そのまま振り逃げのルールが適用されます。守備側の「故意の失敗」に対するペナルティ(走者進塁)は、このルールでは適用されません。
トリビア 14-9:「振り逃げ」でアウトになった打者の記録は「三振」
振り逃げが成立し、打者走者が一塁へ走る途中でタグアウトされたり、一塁でフォースアウトになったりしてアウトが完成した場合、打者の打撃記録は「三振(ストライクアウト)」として記録されます。
「凡打」や「野選(フィールダーズチョイス)」として記録されることはありません。これは、打者がアウトになった原因が、打球によるものではなく、あくまで「第3ストライクの宣告」によるものであるためです。打者にとっては「三振」という不名誉な記録が残ります。
「凡打」や「野選(フィールダーズチョイス)」として記録されることはありません。これは、打者がアウトになった原因が、打球によるものではなく、あくまで「第3ストライクの宣告」によるものであるためです。打者にとっては「三振」という不名誉な記録が残ります。
トリビア 14-10:打者が「バットを捨てた」位置もアウトの判断材料
振り逃げの権利が発生した後、打者が一塁へ走り出さずにベンチへ戻ろうとする際、審判は打者が「走る意思を放棄した」と判断するとアウトを宣告します。この「意思放棄」の判断基準の一つが、打者が「打者席から完全に外に出て、ベンチへ向かうファウルラインを越えた」ことです。また、打者がバットを置いた場所から一塁へ向かうことなく、ベンチへ向かって歩き出した際の距離も、審判が「走る意思なし」と判断する際の重要な要素となります。