ゼロの攻防、近本が仕掛け森下・小野寺が繋ぐ! 虎の「ソツのなさ」がもたらした価値ある2勝目 阪神 vs DeNA クライマックスシリーズ Game1(2025年10月15日)
「JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージの初戦は、甲子園での緊迫した投手戦となったね。リーグ優勝のアドバンテージ1勝を持つ阪神と、ファーストステージを勝ち上がったDeNAの一戦。両先発の東と村上による、一歩も引かないゼロの応酬が続くも、6回裏、近本光司の三盗を起点に森下翔太、小野寺暖の適時打で阪神が2点を先制。この虎の「ソツのなさ」が勝敗を分け、2対0で勝利。タイガースが対戦成績を2勝0敗(アドバンテージ含む)としたよ。
📊 スコア表:投手戦を破る、虎の“機動力”
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 |
| 阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 2 | 6 | 1 |
- 球場名:阪神甲子園球場
- 観客数:42,643人
- 試合時間:3時間36分
- 勝利投手:及川 雅貴 (1勝0敗0S)
- 敗戦投手::東 克樹 (0勝1敗0S)
- セーブ::岩崎 優 (0勝0敗1S)
- 本塁打:なし
⚾ 得点経過
- 6回裏:阪神は、一死二塁から近本が三盗成功!三塁のチャンスで3番・森下 翔太がセンターへタイムリーヒットを放ち先制! (神 1-0 デ)
- 6回裏:なおも二死一三塁とし、代打・小野寺 暖がライトへ貴重なタイムリーヒット! (神 2-0 デ)
🧾 スターティングメンバー(ポジション別対比)
| 阪神 | DeNA | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 位置 | 選手名 (打率) | 調子 | 位置 | 選手名 (打率) | 調子 |
| (投) | 村上 頌樹 (-) | 普通 | (投) | 東 克樹 (-) | 普通 |
| 1 中 | 近本 光司 (-) | 普通 | 1 右 | 蝦名 達夫 (-) | 普通 |
| 2 二 | 中野 拓夢 (-) | 普通 | 2 中 | 桑原 将志 (-) | 絶好調 |
| 3 右 | 森下 翔太 (-) | 普通 | 3 左 | 佐野 恵太 (-) | 絶好調 |
| 4 三 | 佐藤 輝明 (-) | 普通 | 4 三 | 筒香 嘉智 (-) | 絶好調 |
| 5 一 | 大山 悠輔 (-) | 普通 | 5 一 | 牧 秀悟 (-) | 絶不調 |
| 6 左 | 中川 勇斗 (-) | 普通 | 6 捕 | 山本 祐大 (-) | 絶不調 |
| 7 捕 | 坂本 誠志郎 (-) | 普通 | 7 遊 | 石上 泰輝 (-) | 好調 |
| 8 遊 | 熊谷 敬宥 (-) | 普通 | 8 二 | 林 琢真 (-) | 普通 |
| 9 投 | 村上 頌樹 (-) | 普通 | 9 投 | 東 克樹 (-) | 普通 |
🧠 Baseball Freak的分析──“語れる打撃”と“試合の流れ”
🔬 注目打者の分析:近本の「意表」と森下の「価値」
この試合の全ては6回裏、二塁走者近本光司が仕掛けた三盗に集約されるね。東投手も捕手山本選手も「意識はあった」と言う中で、あの初球でスタートを切る判断力と技術。これは単なる盗塁じゃない。DeNAバッテリーの「意識の盲点」を突いた、まさにゲームの流れを強制的に引き寄せるプレイだ。そして、三塁へ進んだことで、3番森下翔太の打席はプレッシャーから「確実性」を求める状況に変わり、見事に中前への先制打。さらに中川に代わった小野寺暖のライト前も、その直後の心理的な動揺をついた一打。この一連の流れは、阪神の「短期決戦の勝ち方」を体現していたよ。
📐 打線の繋がり分析:8残塁のDeNAと、ソツのない阪神打線
数字だけ見れば、DeNAは8安打、阪神は6安打。なのに点差は2-0。この「8安打0点、12残塁」というDeNAの数字が、試合の全てを物語っている。特に上位打線に好調な選手が揃う中、佐野や筒香、牧といった中軸が粘りきれなかった。再三の好機を逃し続けたことで、打線が「点に繋がる線」を形成できなかったんだ。対照的に阪神は安打数は少なくても、近本の三盗という「機動力」でチャンスを広げ、僅かな安打を確実に得点に結びつけた。これが、レギュラーシーズンを制したチームの「ソツのない野球」の真骨頂。
📈 継投の粘り:投手3冠・村上の我慢と、藤川監督の勝利の方程式
阪神先発の村上頌樹は、再三ランナーを背負う苦しい投球ながら、103球を費やして5回無失点。これはエースとして「ゼロで帰る」という最低限の役割を、球数の多さという数字的なリスクを冒してでも完遂した我慢の投球だった。そして、6回からは及川、石井、岩崎というリレー。藤川監督の短期決戦を見据えた継投策が完璧に機能し、最後までDeNA打線に流れを渡さなかった。特に9回の岩崎優は、チェンジアップで右打者を連続三振に仕留めるなど、レギュラーシーズンを上回るほどの圧巻の投球。この鉄壁のリリーフ陣こそが、タイガースの最大の強みだよ。
🔮 今後の展望
阪神はこれでアドバンテージを含め2勝0敗。セ・リーグのCSで2勝0敗から日本シリーズに進出できなかったチームは過去にないという、圧倒的なジンクスを手に入れた。この初戦を投手戦で制し、虎の「ソツのなさ」を見せつけたことは、残りのシリーズに大きな精神的優位性をもたらす。明日以降も、このリリーフ陣の「鉄壁の粘り」を盾に、機動力を絡めた隙のない野球を徹底するだろう。
DeNAにとっては、手痛い敗戦となった。8安打を放ちながらの無得点は、打線の「機能不全」を露呈した形だ。ファーストステージで見せた繋がりと集中力が、村上と阪神リリーフ陣の前に封じられた。打線の核である佐野、筒香、牧が本来の姿を取り戻し、そして今日意表を突かれた「機動力」への対策をどう練るか。三浦監督率いるベイスターズが、ここから「諦めの悪い」粘りを見せられるか、注目だね。
短期決戦は、数字の優劣ではなく「流れ」と「一瞬のミス」で決まる。近本の三盗は、まさにその流れを決定づけた。この「心理的な1点」の重さを背負い、DeNAは明日、どう反撃の狼煙を上げるのか? …ああ、明日の甲子園の空気は、さらに濃密になるだろう。
📺 試合ハイライト
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